仲間が脚にケガをしたとき、その脚をかみ切って救うアリがいる。2024年の研究で、フロリダオオアリが負傷した仲間に対して、脚の切断という驚くべき行動を取ることが報告された。
ただし、どこをケガしても切るわけではない。太ももに相当する部分を負傷した場合は切断することが多い一方、すねに相当する部分では傷口をなめる処置が中心になる。ケガの場所によって感染の広がる速さが異なり、切断の有効性も変わると考えられている。
実験では、切断された個体の生存率が大きく改善した。人間のような医療知識を持つとまでは言えないが、小さな昆虫の社会にも、仲間の生存を支える複雑な行動がある。