タコの擬態というと、周りの岩や海藻に合わせて体の色を変える姿を思い浮かべる。しかし、その変身は色だけではない。タコやコウイカの仲間は、皮膚そのものを盛り上げ、凸凹した立体的な形に変えることもできる。
この突起は「乳頭突起(パピラ)」と呼ばれ、筋肉の働きによって持ち上がったり平らになったりする。平らな肌を岩の表面のように見せることで、輪郭や質感まで周囲に溶け込ませるわけだ。
研究では、複数のタコ・コウイカ類にさまざまな形の突起があることが確かめられている。色・模様・質感を組み合わせる仕組みは、人間が作る変形素材の研究にもヒントを与えている。