おいしい花の蜜を見つけたミツバチは、巣に戻って仲間に「ここに餌がある」と伝えることができる。使うのは地図でも鳴き声でもなく、体を振りながら動くダンスだ。
その代表が「尻振りダンス」。ハチは8の字のような軌道を描き、一部で体を震わせる。動く向きや長さなどが、餌場の方向や距離の情報になる。
もちろん仲間は匂いなども手掛かりにするため、踊りだけですべてが決まるわけではない。それでも、体の動きで位置情報を伝えられるのは驚きだ。言葉がなくても、群れで暮らす生き物には高度な連絡方法がある。見方を変えれば、巣の中は小さな情報ネットワークでもある。