遠くの惑星を見るのは簡単ではない。自分ではほとんど光らず、すぐそばにある恒星が圧倒的に明るいからだ。そこで研究者は、光を色ごとに細かく分けた「スペクトル」に注目する。
南天の恒星「がか座ベータ星」の周りを回る巨大惑星「ベータ・ピクトリスb」は、直接撮影された系外惑星の代表例の一つ。欧州南天天文台の観測では、惑星の光に現れる吸収線と恒星の光の違いを手掛かりに、両者をよりうまく区別する技術が使われた。
吸収線は、大気中の物質や温度などを調べるヒントにもなる。たった一点の弱い光でも、細かく分解してみると、遠い世界の情報が隠れているのだ。