雨が降り、川が流れ、湖がある。地球の話に聞こえるが、土星の衛星「タイタン」にもそんな景色がある。ただし、そこを流れるのは水ではない。

タイタンの表面は非常に寒く、水はかたい氷になっている。その代わりに、メタンやエタンという物質が液体で存在する。蒸発して雲になり、雨として降り、地表の川や湖へ戻る循環がある。

NASAの探査機カッシーニなどの観測から、この独特な世界が明らかになった。遠い星にあるのは、地球と似た「水の風景」ではなく、別の物質でできた風景なのだ。