QRコードは、一部が汚れたり欠けたりしていても読める場合がある。その秘密は、単にカメラが模様を推測しているからではない。コード自体に、失われた情報を復元するためのデータが組み込まれている。
使われているのは「リード・ソロモン符号」という数学的な誤り訂正の仕組み。読み取ったデータに傷や誤りがあっても、一定の範囲なら元の情報を取り戻せる。音楽CDなどでも使われてきた考え方だ。
QRコードには誤り訂正の強さを選ぶ段階もある。強くすれば破損に耐えやすくなる一方、その分だけ記録できる情報量に影響する。どんな傷でも読めるという意味ではないが、日常での使いやすさを支える重要な工夫だ。