飛行機の窓際に座ったら、窓の下の方を見てみよう。小さな穴が一つ開いている機種がある。高い空を飛ぶのに、穴があって大丈夫なのだろうか。
実はこれ、「ブリードホール」と呼ばれる設計どおりの穴だ。多くの旅客機の窓は、外側と中間の強い板に、客室側の保護板を重ねた構造になっている。穴が開いているのは外側ではなく、中間の板である。
上空では機外の気圧が低い一方、客室は人が呼吸できるように加圧されている。穴は客室と窓の板の間の圧力をそろえ、通常は主に外側の板が気圧差を受け持つようにする。中間の板は、外側に問題が起きた際の備えにもなる。
さらに、板の間に湿気がたまって窓が曇るのを抑える役割もある。次に飛行機に乗ったときは、ぜひ窓を観察してみてほしい。目立たない小さな穴にも、安全と快適さを支える工夫が隠れている。