2026年10月、米国のNOAAは冬の見通しにエルニーニョの影響を挙げた。名前は海の現象として知られるが、海水温だけを見ているわけではない。空を吹く風も深く関わる。
ふだん赤道付近の太平洋では、東から西へ吹く貿易風が暖かい表層の水を西側へ押す。この風が弱まると暖かい水が東側へ広がり、雨が降りやすい場所も変わる。海の温度と大気の動きが互いに影響し合うのがエルニーニョの大切な特徴だ。
遠く離れた地域の季節の天候にも影響するが、同じことが毎回必ず起きるわけではない。NOAAの季節予報も、特定の日の天気を断言せず、平年より暖かい・雨が多いといった可能性を示す。海を見れば空の変化も見えてくる。