海は大気中の二酸化炭素を吸収する。南極を囲む海もその重要な一部だ。ところが、いつでも、どこでも、吸い込む一方というわけではない。
強い風で深い場所の水が表面に上がると、二酸化炭素を多く含む水から大気へ放出されることがある。2019年に南極を一周した無人観測艇の測定でも、冬の一部の海域でその逆向きの流れが確かめられた。海と空の間では、季節や場所によって出入りの向きが変わる。
NOAAは2026年10月、無人の帆走艇で南極海の観測を長期間続ける計画を紹介した。人が船で測りにくい冬も調べ、海が全体としてどれだけ二酸化炭素を取り込むか、より確かな推定につなげる。