ウミガメの赤ちゃんがオスになるかメスになるか。その決め手は、卵が産み落とされた砂浜の温度にある。卵の中で育つ間、周囲がどれくらい暖かいかが大きく関わっているのだ。

一般に、ウミガメの卵は比較的涼しい環境ではオスが多く、暖かい環境ではメスが多く生まれる。これは「温度依存性性決定」と呼ばれる仕組み。温度の境目は種類によって異なり、同じ砂浜でも日陰や季節によって条件が変わる。つまり、砂浜はただの産卵場所ではなく、赤ちゃんの性別にも関わる大切な環境なのだ。

ここで心配されているのが気候変動。砂の温度が上がると、生まれる赤ちゃんがメスに偏る可能性がある。さらに暑すぎれば卵の発育にも悪影響が出かねない。小さな卵の中で起きる変化が、将来のウミガメの数にもつながっている。