ペンギンは海をすいすい泳いで魚をとる。けれど一年のうちには、泳いで餌をとれない時期がある。古い羽を新しい羽へ取り替える「換羽」の間だ。
羽は体を水から守る大切な道具。生え替わりの途中は防水性が落ちるため、ペンギンは陸や氷の上にとどまり、海へ餌をとりに行けない。そこで換羽の前にたくさん食べ、体に脂肪をためておく。
オーストラリアの南極研究機関によると、コウテイペンギンは古い羽を替える約一か月を、前もって蓄えた脂肪で乗り切る。新しい羽がそろってから海へ戻る。見慣れた羽には、厳しい海で生きるための役目が詰まっている。